これはサンプルページです。Upperleft株式会社さま向けに作成した、ホップ品種辞典の「入口記事」のサンプルです(2026-09-03作成・2026-09-16改訂 / 作成: 中須)。
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CROSBY HOPS™ / USA

Citra® HBC 394

シトラ|T90ペレット|アメリカ産 Crosby Hops™

ライム、グレープフルーツ、パッションフルーツ、そしてマンゴーなどのトロピカルフルーツ。Citraは、アロマホップに分類されながら苦味にも使えるα酸を持ち、ペールエールやIPAで特に存在感を発揮する品種です。このページでは、Citraをどのタイミングで、どのスタイルに、どう組み合わせて使うかを、育成元や供給元の公開資料をもとに整理します。数値は当社が実際に輸入しているロットのものです。

当社取扱いロットの分析値

α酸
12.4%
β酸
3.3%
総オイル
2.7ml/100g
HSI
0.273
タイプ
T90ペレット
ロット
PE04447
荷姿
5kg/袋
クロップ
2025

※ Lot PE04447 のCOA記載値(検査日 2025年12月5日)で、商品ページの記載値と一致しています。ロット番号をクリックするとCOA原本(PDF)が開きます。ホップは農産物のため、収穫年・圃場によって数値は変動します。
COA原本は、当社がDropboxで公開しているファイルにリンクしています。ファイルの整理などでリンクが開けない場合は、サイトのメニュー「COA」からご覧ください。

香りの輪郭

商品ページに記載している香りの表記は「Citrus, Tropical/Fruit」です。各社の資料では、もう少し細かく表現されています。

Crosby Hops によるシトラの特徴(香り・推奨スタイル・組み合わせる品種)
Crosby Hops™ によるシトラの特徴。香り(Profile)、推奨スタイル(Beer Styles)、組み合わせる品種(Pairings)がまとめられています(Dank Hop Collection 商品ページ掲載の画像)
ライム・グレープフルーツ Crosby Hops™ パッションフルーツ・マンゴー Crosby Hops™ ストーンフルーツ Yakima Chief Ranches グーズベリー・ライチ The Oxford Companion to Beer

香りの強さを支えているのが、オイルの多さです。育成に関わる Yakima Chief Ranches は総オイルを2.2〜2.8 ml/100gとしており、The Oxford Companion to Beer はこれを「カスケードのおよそ2倍」と説明しています。当社ロットの総オイルは2.7 ml/100gです。

投入タイミング別の使い方

Crosby Hops™ は、Citraを「レイトアディション、ワールプール(ホップスタンド)、ドライホップに最適」としています。一方で The Oxford Companion to Beer は、α酸が11〜13%あるため、アロマホップでありながら苦味付けにも使えるとしています。

タイミング向き根拠と考えかた
ボイル序盤
(60分)
○ 使える α酸は当社ロットで12.4%。コフムロンは米国植物特許で22〜24%と記載され、特許では「高α酸・低コフムロン」の組み合わせが特徴として挙げられています。The Oxford Companion to Beer も、苦味付けに使える品種としています。
ボイル終盤
(10分〜0分)
◎ Crosby Hops™ が挙げる「レイトアディション」にあたります。
ホップスタンド
(ワールプール)
◎ Crosby Hops™ が挙げる用途です。
ドライホップ ◎ Crosby Hops™ が挙げる用途です。
知っておきたい点

The Oxford Companion to Beer は、Citraをドライホップに使うと、カシスのような「キャティ」な香りが出ることがあると記しています。狙う香りと合うかは、試作の段階で確認してください。

相性のよいビアスタイル

スタイル根拠
IPACrosby Hops™ の推奨スタイル。The Oxford Companion to Beer も、ペールエールとIPAで特にはっきりした役割を持つ品種としています。
NEIPA
(ヘイジーIPA)
Crosby Hops™ の推奨スタイルです。
ダブルIPACrosby Hops™ の推奨スタイルです。
ペールエールCrosby Hops™ の推奨スタイルで、The Oxford Companion to Beer も挙げています。

組み合わせるなら

Crosby Hops™ は、Citraと組み合わせる品種として次の4つを挙げています。いずれも当社の取扱品種です。

Citra+モザイク(Mosaic®) Citra+シムコー(Simcoe®) Citra+センテニアル(Centennial) Citra+アマリロ(Amarillo®)

在庫の状況は品種によって変わります。最新の取扱いは商品一覧でご確認ください。

サンプル注記|組み合わせる各品種の香りの特徴は、それぞれの品種の入口記事で解説し、ここからリンクする想定です。同じ説明を複数の記事に載せないためです。

この品種の背景

Citraは、John I. Haas と Yakima Chief Ranches の合弁会社 Hop Breeding Company が育成し、2007年に発表した品種です。米国植物特許(PP21289)によると、交配は1990年にワシントン州ヤキマバレーで行われ、1992年に1株が選抜されました。

The Oxford Companion to Beer によると、Citraという名前は柑橘(シトラス)のような香りにちなんで付けられました。もとは育成番号の「HBC 394」と呼ばれていた品種です。

同書によると、血統はおよそ Hallertauer Mittelfrüh 50%、US Tettnanger 25%、Brewer's Gold 19%、East Kent Golding 3% という構成です。

鮮度と保管について

Yakima Chief Ranches の資料では、Citraは20℃で6か月保管したときのα酸の残存率が75%とされています。常温に置くと、半年で4分の1のα酸が失われる計算です。

当社の品質管理

当社は冷凍コンテナでの輸入 → −18℃冷凍倉庫での保管 → 冷凍便での配送で取り扱っています。

お手元に届いた後も、冷凍で保管してください。一回で使い切れない場合は、圧着して密閉してください。

Citra® HBC 394 を購入する

5kg/袋。現在ご購入いただけるのは2025年クロップです(2024年クロップは完売、2026年10月19日時点)。

¥33,500 (¥6,700 / kg・税込表記はストアに準じます)
商品ページを見る 法人でのお取引はこちら

よくある質問

ロットが変わると数値も変わりますか?

変わります。ホップは農産物で、収穫年・圃場・その年の天候によってα酸も総オイルも動きます。Citraの規格値も、Crosby Hops™ はα酸11〜14.3%、Yakima Chief Ranches は11〜13%と幅を持たせています。レシピを固定して運用される場合は、ロットごとの分析値に合わせて投入量を補正してください。

Citra単独でビールを組めますか?

苦味付け(The Oxford Companion to Beer)から、レイトアディション・ワールプール・ドライホップ(Crosby Hops™)まで使える品種なので、1品種で全工程を担わせる設計も可能です。香りに変化をつけたい場合は、上の「組み合わせるなら」で挙げた品種を重ねる方法があります。

T90ペレットとクライオ製品はどう使い分けますか?

現在、当社ではCitraのクライオ製品は取り扱っていません。一般に、ルプリンを濃縮したクライオ製品は植物質が少なく、たとえば Crosby Hops™ はCGX™について「T90の最大2倍の力価があり、植物質が少ないぶんビールのロスが減る」としています。なお、Citraには、ペレットのほかにホップオイル(Abstrax Tech™「Quantum Series - Citra®」)という形態もあり、当社でも取り扱っています。ペレットとの違いや使い方は、ホップオイルの解説記事(準備中)で紹介します。